外国人が日本に帰化をすると、どんなメリットがあるのか?

外国人は帰化しなくても、在留資格(ビザ)を取ることによって、日本に住み続けることができるのですが、それでも帰化したいと思う外国人がいるのはなぜでしょうか。

このコンテンツでは、外国人が日本に帰化することによって得られるメリットについて解説しています。

そもそも、帰化って何ですか?

帰化とは、日本国籍を持っていない外国人が新たに日本国籍を取得することによって、正式に日本人となる手続きをいいます。帰化が認められた外国人は、日本人と同等の権利を持つようになります。

ただ、日本では二重国籍が認められていませんので、もともとの生まれ故郷の国籍を捨てなければなりません。つまり、国籍の引き換えともいえるのです。そうまでして帰化によって日本国籍を取得したいと思う外国人が手に入れたいメリットは、おもに6つあります。


(メリット1)世界最強レベルのパスポートを持ちたい

日本国の発行しているパスポートは、入れる国が世界一多いとされるもののひとつです。渡航できる外国の数は2022年現在で193カ国といわれ、中東の一部の国を除いては、ほぼ入国することができるのです。査証(ビザ)の取得が入国条件になる場合がありますが、ビザが必要とされる国も他国に比べると少ないです。

母国のパスポートでは入れない国が多く、仕事や旅行で不都合に感じる外国人の中には、日本に帰化しようと考える人もいます。

これは、日本という国家が世界でほぼ嫌われていないことの裏返しともいえます。第二次世界大戦の終結後は、他国に対して覇権的・支配的な振る舞いをほとんど行っておらず、むしろODA(政府開発援助)などの経済的支出で貢献してきたことが高く評価されていると考えられます。

日本のパスポートを持てれば、海外渡航手続が楽になりますし、海外で危ない目に遭ったときは、現地の日本大使館で手厚い保護を受けられるでしょう。


(メリット2)日本の参政権を得ることができる

日本に住んでいても、外国人は選挙で投票することができませんし、立候補して政治家になることもできません。もし、日本の政治体制を破壊するために暗躍する人物が外国から送り込まれたら危険ですので、まずは形式的に国籍をもって区別し、政治参加を認めるべきかどうかを切り分けているのです。

帰化では、母国の国籍を捨てる上、日本国憲法や日本の法律を守り、善良な国民になることを誓う宣誓の手続きがあります。これによって日本国への政治参加が正式に認められます。


(メリット3)社会保障の面で日本人と同じ権利を得られる

日本に住む外国人は、年金制度や保険制度などの面で、不便なことを感じた経験のある方が多いのではないでしょうか。日本では長期的に在留する外国人も健康保険や年金に加入し、保険料を毎月納める義務を負っています。そうなると、母国と二重に保険料を納めている場合や、母国に帰ると年金を受け取れなくなって「納め損」になってしまう場合など、デメリットを感じる人もいるはずです。返金の制度もありますが、納めた額よりも少なくなるおそれもあります。

その点、日本に帰化した場合は、健康保険、年金などの社会保障に関して、日本人と同等の受けることができるので、安心できるでしょう。日本で長く暮らし、子どもを日本で産み育てる場合であれば、日本人を対象に設計されている社会保障制度の恩恵を受けられることには大きなメリットがあります。


(メリット4)金融機関からの融資を有利に引き出せる

銀行や信用金庫など、日本の金融機関は、返済能力以上に相手のプロフィールや背景を気にしますので、たとえ十分な収入があったとしても、外国人がお金を借りることは日本人よりも難しい場合が多いという実態があります。

しかし、日本に帰化すれば、同じ条件なら信用度が日本人と同等になるので、住宅ローンや自動車ローンなどを組みやすくなるメリットを得られます。


(メリット5)日本の氏名と戸籍を持つことができる

日本人のような苗字と名前を新たに持つことができるのも、帰化のメリットといえます。日本で暮らし続ける上で、明らかに外国流のカタカナの名前を使い続けるのも、周囲に余計な先入観を覚えさせたり、ときにはいわれなき差別の原因になったりもします。差別する日本人が悪いとはいえ、外国人として見られる視線から解放されるのは大きなメリットでしょう。

また、帰化をきっかけに日本の戸籍を取得することにもなります。


(メリット6)働く条件に制限がなくなる

帰化すると、日本人と同等の職業選択の自由が保障されます。就労ビザで日本に住み続けている外国人は、ビザの職種に縛られてしまいますが、その縛りからも解放されるのです。

さらに大きなメリットは、日本の公務員になれることです。外国人では地方公務員になれる場合が一部にありますが、原則として国家公務員になることはできません。しかし、帰化すると制限がなくなるので、警察官や自衛官になることも自由です。

まとめ


日本に帰化することで得られるメリットは多岐にわたりますが、最も大きな魅力は、日本国籍を持つことで享受できる数々の特権や権利にあります。強力な日本のパスポート、参政権、社会保障の充実、融資の優遇、氏名や戸籍の取得、そして職業選択の自由といった点は、外国の方々にとっては非常に魅力的です。これらのメリットは、日本での生活を安定させ、将来の安心感を提供するものです。帰化の手続きは決して簡単ではありませんが、それに見合う価値があることでしょう。ぜひ帰化に関するご相談は広島帰化申請代行センターへご相談ください。

記事の監修者

Eight Links行政書士事務所 代表 蜂須賀 昭仁

Eight Links 行政書士事務所 所長
蜂須賀 昭仁

2016年9月〜
VISA専門行政書士事務所
「Eight Links 行政書士事務所」を開業
専門分野 外国人在留資格申請、帰化許可申請
外国人の在留資格申請を専門分野とし
年間500件以上の相談に対応

講師実績
広島県行政書士会国際業務協議会 担当講師
中華人民共和国遼寧省鉄嶺市(外国人会社設立・経営管理)についての講師

詳しいプロフィールを見る

運営HP
広島外国人ビザ相談センター
https://hiroshima-visa.link/
広島国際結婚&配偶者ビザ申請代行センター
https://eightlinks.link/marriage/
広島永住ビザ申請代行センター

https://hiroshima-visa.link/permanent/
広島外国人雇用&就労ビザ申請代行センター

https://eightlinks.link/work/
広島外国人会社設立&経営管理ビザ申請代行センター

https://hiroshima-visa.link/businessmanagement/
広島帰化申請代行センター

https://hiroshima-visa.link/naturalization/

記事の監修者

Eight Links行政書士事務所 代表 蜂須賀 昭仁

Eight Links 行政書士事務所 所長
蜂須賀 昭仁

2016年9月〜
VISA専門行政書士事務所 「Eight Links 行政書士事務所」を開業
専門分野 外国人在留資格申請、帰化許可申請
外国人の在留資格申請を専門分野とし年間500件以上の相談に対応

講師実績
広島県行政書士会国際業務協議会 担当講師
中華人民共和国遼寧省鉄嶺市(外国人会社設立・経営管理)についての講師

詳しいプロフィールを見る

運営HP
広島外国人ビザ相談センター https://hiroshima-visa.link/
広島国際結婚&配偶者ビザ申請代行センター https://eightlinks.link/marriage/
広島永住ビザ申請代行センター https://hiroshima-visa.link/permanent/
広島外国人雇用&就労ビザ申請代行センター https://eightlinks.link/work/
広島外国人会社設立&経営管理ビザ申請代行センター https://hiroshima-visa.link/businessmanagement/
広島帰化申請代行センター https://hiroshima-visa.link/naturalization/