帰化申請は自分でできる?行政書士に依頼するメリット・デメリット比較

日本国籍を取得する「帰化申請」は、外国人が自分で行うことも可能です。しかし、膨大な書類の収集・翻訳・作成、そして法務局での長期間の審査を乗り越える必要があります。
一方、行政書士に依頼すれば、専門知識と経験をもとにスムーズな申請サポートが受けられますが、費用は発生します。

「費用を抑えたいけれど不安…」「どちらが確実に通るの?」と悩む人も多いでしょう。
この記事では、帰化申請を自分で行う場合と行政書士に依頼する場合の違いを比較し、広島県での実際の申請傾向や相談ニーズも交えてわかりやすく解説します。

帰化申請は自分でできる?その手順と注意点

帰化は法務局で個人申請が可能です。ただし、必要書類の多さと手続きの複雑さを理解し、計画的に進める必要があります。

帰化申請は、全国の法務局で受け付けています。広島県に住んでいる場合は、広島法務局 国籍課(広島市中区上八丁堀)が窓口になります。申請は完全予約制で、事前相談からスタートします。

自分で帰化申請を進める場合の流れは以下のとおりです。

手順内容注意点
① 相談予約法務局に電話予約して相談日時を確保混雑期は1〜2か月待ちも
② 書類収集国籍証明・在留カード・戸籍関係・納税証明などを準備母国からの書類取り寄せが必要
③ 翻訳外国語書類はすべて日本語翻訳+署名捺印が必要翻訳者のサインが必須
④ 書類作成履歴書・動機書・生計概要書などを自筆で作成内容の不一致は不許可要因に
⑤ 申請・面接書類提出後、2〜3か月後に面接配偶者も同席する場合あり
⑥ 審査近隣調査・職場確認など約10〜12か月かかる

法務局での面接は1時間前後。家族構成や生活実態、納税・年金の支払い状況などを確認されます。
特に「素行要件」や「生計要件(収入の安定性)」が重要視され、虚偽の申告があると不許可になる可能性もあります。

また、必要書類は100枚を超えるケースもあり、翻訳だけで数万円の費用が発生することも珍しくありません。
書類の不備や記載ミスがあれば、再提出や審査遅延につながるため、慎重な作業が求められます。

行政書士に依頼するメリットとは?

専門家である行政書士に依頼すれば、書類準備から申請サポートまで一貫して任せられます。時間の節約と安心感が大きなメリットです。

帰化申請の全体フロー(法務局手続き)は同じですが、行政書士に依頼することで以下のサポートが受けられます。

サポート内容詳細効果
書類リスト作成個々の状況に合わせた必要書類を整理無駄な書類準備を防ぐ
翻訳・作成代行外国語書類の翻訳、履歴書・理由書の代筆補助不備のない書類提出が可能
申請前チェック審査に通る見込みを事前に確認不許可リスクを最小化
法務局同行面接時のサポートや通訳対応言語の不安を軽減
経過フォロー審査期間中の追加書類対応不備時の迅速な対応が可能

行政書士は、これまでの申請経験から「許可されやすいケース」「リスクが高いパターン」を把握しています。
特に、在留期間が短い・収入が不安定・家族構成が複雑な場合でも、事前に対策を立てることで成功率を上げることができます。

広島県内でも、行政書士を通して申請した方が「自分で申請したときより早く進んだ」「書類の準備が圧倒的に楽だった」といった声が多く聞かれます。
ただし、外国人申請の経験が豊富な行政書士を選ぶことが重要です。すべての行政書士が帰化案件に強いわけではありません。

行政書士に依頼するデメリットと費用相場

行政書士への依頼は便利ですが、費用がかかります。どれくらいの費用が発生するか、またデメリットも理解しておきましょう。

行政書士への依頼費用は、地域や案件の難易度によって異なります。
以下は広島県を含む一般的な費用相場の目安です。

手続き内容相場(税込)備考
帰化申請(個人)約120,000〜200,000円書類翻訳込みの場合は+2〜5万円
帰化申請(家族同時)約180,000〜250,000円配偶者・子ども分も対応
書類翻訳のみ依頼5,000〜10,000円/通言語・分量により変動
面接同行20,000〜30,000円通訳対応を含む場合あり

当行政書士事務所の費用についてはこちらへ

費用は決して安くありませんが、1年近くかかる帰化申請を安心して進められるサポート料と考えると価値は高いでしょう。

ただし、依頼には次のようなデメリットもあります。

  • 自分で申請するより費用がかかる
  • 行政書士によってサービス内容に差がある
  • 依頼後も本人の面接は必須(完全代行は不可)

広島県内には、外国人の在留・帰化を専門に扱う行政書士が複数存在します。
依頼する前に、初回相談(無料または3,000円程度)を利用して、経験や対応範囲を確認しておくと安心です。

自分で申請する場合と行政書士に依頼する場合の比較表

それぞれの方法にはメリット・デメリットがあります。自分の状況に合った方法を選びましょう。

以下の表は、自力申請と行政書士依頼の比較です。

比較項目自分で申請行政書士に依頼
費用安い(実費のみ)高い(10〜20万円)
手間非常に多いほぼ任せられる
書類ミスのリスク高い低い(専門チェックあり)
翻訳・作成自分で行う必要あり代行・サポート可能
不許可リスク自己判断で高め事前診断により低減
審査期間10〜12か月同程度(サポートで短縮傾向あり)
安心感不安が残る専門家が伴走して安心

広島法務局の審査は全国平均と同じく約10〜12か月かかります。
しかし、行政書士が関与している場合は、書類不備や再提出が少ないため、結果的に申請から許可までがスムーズに進む傾向があります。

まとめ

帰化申請は、誰でも自分で行うことが可能ですが、膨大な書類の準備・翻訳・手続きの複雑さを考えると、行政書士に依頼するメリットは大きいです。
特に、広島県のように外国人居住者が増えている地域では、法務局の予約混雑や書類の確認にも時間がかかるため、専門家サポートの需要が高まっています。

自分で挑戦したい方は、法務局での相談を活用しながら計画的に進めましょう。
一方、「確実に許可を得たい」「仕事や育児で手が回らない」という方は、行政書士への依頼を検討するのがおすすめです。

広島帰化申請サポートセンターでは、無料の初回診断・必要書類チェック・翻訳サポートを行っています。
あなたの状況に合わせて、最短ルートでの帰化申請をサポートします。まずは気軽にご相談ください。

記事の監修者

Eight Links 行政書士事務所 所長
蜂須賀 昭仁

2016年9月〜
VISA専門行政書士事務所
「Eight Links 行政書士事務所」を開業
専門分野 外国人在留資格申請、帰化許可申請
外国人の在留資格申請を専門分野とし
年間500件以上の相談に対応

講師実績
広島県行政書士会国際業務協議会 担当講師
中華人民共和国遼寧省鉄嶺市(外国人会社設立・経営管理)についての講師

詳しいプロフィールを見る

運営HP
広島外国人ビザ相談センター
https://hiroshima-visa.link/
広島国際結婚&配偶者ビザ申請代行センター
https://eightlinks.link/marriage/
広島永住ビザ申請代行センター

https://hiroshima-visa.link/permanent/
広島外国人雇用&就労ビザ申請代行センター

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広島外国人会社設立&経営管理ビザ申請代行センター

https://hiroshima-visa.link/businessmanagement/
広島帰化申請代行センター

https://hiroshima-visa.link/naturalization/

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Eight Links 行政書士事務所 所長
蜂須賀 昭仁

2016年9月〜
VISA専門行政書士事務所 「Eight Links 行政書士事務所」を開業
専門分野 外国人在留資格申請、帰化許可申請
外国人の在留資格申請を専門分野とし年間500件以上の相談に対応

講師実績
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